● 眠れない。
● 疲れが取れない、やる気が出ない。
● 食欲がない。
● 落ち込みやすい。
● 最近、眠るために、お酒を飲むのが癖になってしまった。
この様な症状に心当たりはありませんか?
誰かに相談しても、「気のせいじゃない?」「気合が足りない」などと言われ、一人で悩んでいませんか?
不安や悩みを「精神科」で相談してみては、と言われてもあなたの反応はいかがでしょうか?
「関係ない」「何をいっているんだ」などと否定的であったり、中には「変なことを言うな」と怒り出す人もいるのではないでしょうか。





世間の精神科に対するイメージってどのようなものでしょうね。
いきなり隔離病棟に連れ込まれ二度と出てこられないというような忌み嫌うべき場所ですか。精神病そのものが人々にあまり理解されていず、いまだに何しでかすか分からない危険な病気(人)としか見ていない人も多いと思います。確かに最近ではそのような状態の人を大々的に扱った事件もありましたが、精神科にかかっている人全員が同じ状態だということではありません。





みなさんは体のだるさ、なんとなく気分がのらない、食欲がない、眠れないなどの症状で内科などを受診しても「なにも悪いところはありませんよ」といわれたり、マスコミのいう○○症候群などの記事をみて、自分の今の状態はこれかと妙に安心してしまったことはありませんか? 全てとはいいませんが、これらの中には心のかぜにかかっている方もいるのではないでしょうか。
心のかぜは初期のうつ病の可能性があります。


風邪などであれば内科ですが、心のかぜは精神科で診てもらってください。最近は他の科でも精神科のお薬を簡単に出して簡単に回復する方もいますが、きちんとした治療を行わないと、心のかぜは目に見えない分、悪化しやすいのです。市内の病院を転々として、やっと精神科にたどり着いたときにはこじれていて治療が非常に困難なものとなってしまっていることがよくあります。




現在、福岡市近郊には約60を越えるメンタルクリニックがあります。いきなり精神病院へ行くというのは抵抗があるかと思いますので、そのような方にはまずクリニックをお勧めします。そこで薬だけの治療でいいのか、入院治療が必要なのか納得いくまで相談されてください。
精神病院も各地にあります。病気だからといって、なんの説明もなくいきなり隔離病棟へ入れてしまう病院はないと思います。




不眠症、自律神経失調症といわれるもの、神経症、うつ病、躁病、統合失調症(分裂病)の他に人格障害、アルコール・薬物依存、認知症などがあります。

不眠症
眠りに関する症状です。入眠障害、浅眠、中途覚醒など不眠の種類によって対応が違います。

自律神経失調症
何かすぐれない、体がだるい、頭が痛いなど原因は分からないがなにか症状があるときにこの診断がされます。身体疾患の警告的なサインの場合もあります。

神経症
不安、心気、強迫などの症状があり、心因的(性格や環境の変化)なものが関与しています。

うつ病、躁病
気分障害として分類されます。
気が沈む、憂うつだ、さっぱりしないなどの抑うつ感を抱き、焦燥感(イライラ)や何もしたくないといった意欲減退、興味の喪失などの症状がうつ病で見られます。
気分が高揚し、考えが次から次へと飛び多弁で、ちょっとした刺激でそちらに注意が移ってしまうような症状は躁病で見られます。
これらの症状が単独で出現する場合とこれらの症状が繰り返される場合があります。

統合失調症(分裂病)
思春期に発病することが多く、知覚障害(幻覚)、思考障害(妄想)、情緒の障害(感情鈍麻)など個々の症状が複雑に絡み合った疾患です。その人の性格、環境、体験などさまざまな要因が発症にかかわっています。

人格障害
最近、問題になっている事件の一部はこの人格障害の診断が付く方が多いようです。(次にあげるのはその一部です)
妄想性人格障害:他人の動機を悪意のものと解釈し、不信感と疑い深さが著明
反社会性人格障害:他人の権利、社会のルールを無視し侵害することに無関心でその行為を正当化してしまう傾向があります。
境界性人格障害:対人関係、自己像、感情の不安定および著しい衝動性の障害。他人を傷つけることを気にせず自己中心的な考えにおいて人を支配することで安心感を得ようとする傾向があります。

アルコール・薬物依存
幻覚・妄想に発展することがあります。やめるか死ぬかです。

認知症
物忘れの程度によりさまざまな症状があります。
"認知症はこわい?"の項目をご覧ください。





治療としてはカウンセリングが中心となります。その中で必要であればお薬を飲んでいただくことになります。


お薬には

 睡眠導入剤 
  不眠治療に使いますが、たくさん飲めばいいというものではありません。

 抗不安薬
  神経症やうつ病、不眠治療などに使います。

 抗うつ薬
  うつ病やうつ状態のときに使います。

 精神安定剤
  精神病状態に対して広く使用します。

などがあります。


外来通院で困難と判断された場合は、基本的に本人の意思・同意の上で入院治療の適応となります。

入院では生活リズムの改善を図りながら、カウンセリング、薬物療法、作業療法などを取り入れた治療を行います。